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Webアクセシビリティってそもそもなんだっけ? 誰もがWebの恩恵に触れられる社会へ

はじめに

 


皆さんは、Webサイトを利用する際、一度でも「このサイト、使いづらいな」と感じたことはありませんか?画像が読み込みにくいとか、文字が小さくて見えづらいとか。
WEB制作のプロである我々は、普段からそういった配慮は当然デザイン面で最初に取り組んでいますがそれって、目が見えている人向けの配慮なんですよね。

Webサイトのすごいところは、目が見えない人でも情報を得られる仕組みが存在するということです!
もしかしたらこのブログを見ている方も、音声読み上げブラウザで「聴いて」いらっしゃる方もいるかもしれません。
一昔前ですと、そういった不便を感じている方向けの対応方法の設置は、実現できなくはないけど、制作の手間がかかる・・。それ故に、今回は予算不足なので、ちょっとそこまで出来そうにないですね、残念だけど。という代物でした。しかし、現代のWEBの世界では、手間なくそういった配慮が実現できるようになってきています。

 

今回は、誰もがWebの世界の情報に触れやすくなるために、そういった配慮ができる方法・ツールをご紹介していけたらと思います。

 

Webアクセシビリティってそもそもなんだっけ?


音声読み上げ機能がないなど、様々な理由でWebサイトの利用に困難を感じる人は少なくありません。
特に、視覚障害、聴覚障害、運動機能障害など、何らかの障害を持つ人々にとっては、これらの問題はより深刻な障壁となります。

Webアクセシビリティとは、このような障壁を取り除き、誰もがWebサイトを平等に利用できるよう設計することです。まずは、Webアクセシビリティの重要性について、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。

Webアクセシビリティってなぜ重要なんでしょう?

1. 法的な観点から

多くの国では、Webサイトのアクセシビリティに関する法律やガイドラインが制定されています。例えば、アメリカでは「リハビリテーション法」に基づいて、公共機関のWebサイトにはアクセシビリティが義務付けられています。日本でも、JIS
X 8341-3-6「情報アクセシビリティ」が策定されており、民間企業のWebサイトにもアクセシビリティが求められています。

2. 道徳的な観点から

Webは、情報収集やコミュニケーションの手段として、現代社会において欠かせない存在となっています。しかし、アクセシビリティが低いWebサイトは、一部の人々を排除し、情報格差を拡大させてしまいます。これは、平等な社会の実現を目指す上で、無視できない問題です。

3. 広い視点から

アクセシビリティの高いWebサイトは、単に障害者の方々のためだけでなく、健常者にとってもメリットが大きいです。
例えば、スマフォやタブレットなど、様々なデバイスで快適に利用できるWebサイト。これらも十分アクセシビリティが高いと言って良いはずです。ユーザー体験の向上は、結果的に顧客満足度やリピート率の向上に貢献します。また、検索エンジンは、アクセシビリティの高いWebサイトを評価する傾向がありますので、SEO効果も期待できます!

Webアクセシビリティを実現するための具体的な方法

1. 視覚障害者向け

代替テキスト: 画像に必ず代替テキストを設定し、スクリーンリーダーで読み上げられるようにします。
適切な配色: 色の組み合わせによって、見えにくい文字や画像が発生する場合があります。十分なコントラストを確保し、色覚異常者にも配慮した配色を心がけましょう。
適切なフォントサイズ: 文字サイズを調整できるようにし、視覚障害者や高齢者でも読みやすいようにします。よく見る、文字のサイズを変える 大中小っていうアレですね!

2. 聴覚障害者向け

字幕: 動画には必ず字幕を付け、音声情報が視覚情報でも伝わるようにします。
トランスクリプト: 動画の内容をテキストで書き起こし、提供することで、聴覚障害者だけでなく、音声に頼らなくても内容を理解できるようになります。youtubeは勝手に字幕が付きますし、映像を全部見るより文字字幕だけ倍速で追っかけた方が理解が早かったりする時もありますよね!?

3. 運動機能障害者向け

キーボード操作: キーボードだけで全ての機能が操作できるようにします。
十分なスペース: ボタンやリンクの間隔を十分に確保し、誤クリックを防ぎます。
これは実際にそういった操作をする方を交えて、プロトタイプを作っていかないと
本当に使いやすいのかが判断しづらく、かなり高度な配慮といえます。
ただ、タッチ操作: スマートフォンやタブレットでの操作も考慮し、タッチ操作に最適化するなどは
「このボタン、男性だと小指でしか押せないよ・・」とか、身近な機器で検証ができるので
プロのWEB制作会社として、最低限の配慮は身近な実機でチャレンジしておきたいところです。

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なんとタグを1つ入れるだけで、手軽に様々なWEBアクセシビリティに配慮するための機能が使えるようになります。
月額費用が発生してしまいますが、アクセシビリティを高めるために、大規模リニューアルする必要がある企業様などには
お急ぎで気軽に導入できるツールとなるのではないでしょうか?
ブログ執筆者Nも、紹介された時に、「こういうやり方もあるんだなー」と目から鱗のサービスでした。

日本語への配慮!という部分などもありますので、
まだまだ、こういったタグを入れるだけで、アクセシビリティを高めることが出来るツールが
たくさん揃うのは先のことかと思いますが、いつの日かGA4を入れておくくらい当たり前になる
WEB社会になってきたら、我々の作るWEBサイトも、さらに多くの方に情報を発信できるようになって素晴らしいなと考えています!

まとめ


Webアクセシビリティは、単なる技術的な問題ではなく、社会的な問題です。誰もがWebを自由に利用できる社会の実現に向けて、Web制作者一人ひとりが意識し、行動することが重要です。

Webアクセシビリティを実現することは、工夫と配慮で、より多くの人々に優しいWebサイトを作ることができます。
ぜひ、貴社のWebサイトでも、アクセシビリティの向上に取り組んでみてください。
もちろん、マーカーネットでも、そういった社会に優しいWEBサイトづくりのお手伝いを
サポートさせてもらえれば!と思っています。

【参考文献】

JIS X 8341-3-6「情報アクセシビリティ」
WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)
総務省「ウェブサイトのアクセシビリティに関するガイドライン」

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